肥満症は、さまざまな合併症を引き起こし、重大な健康障害をもたらすことは、周知のごとくでありますが、一般に治療抵抗性であり、それは、高度な肥満者ほどより顕著であります。 昨今、内科的治療に加えて、外科的治療の開発も目覚しく、より効果があり、安全なものが模索されています。しかし、個々の患者さんの特性を診、継続的、総合的にみてゆく診療システムの構築も急がれると思われます。
この分野については、これまで「肥満･栄養障害研究会」があり、25年間、研究討議を重ねてまいりましたが、このたび、難治性肥満症症例検討会などと合体し、「日本肥満症治療学会」として再発足することになりました。
特に、本学会は、外科分科会を設置し、これまでのＩＦＳＯ（国際肥満外科連盟）の日本における正式な団体としての任を担い、肥満外科治療に関する臨床や基礎的な病態研究の討議をすすめて参る所存です。
今回、それらの目的を果たすための学術総会を、第１回日本肥満症治療学会学術集会として、2008年6月14日（土）、15日（日）に開催することになりました。
本学会は、内科領域、外科領域、精神科領域の医師をはじめ、管理栄養士、臨床心理士、薬剤師などのコメデイカルの方々にも積極的にご参加いただき、日本の肥満症治療の礎を築きたいと思いますので、多数、ご参集の程、お願い申し上げます。

第１回日本肥満症治療学会
学術集会
会長　東邦大学医療センター
佐倉病院
院長　白井 厚治

会場地図